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陽子線治療

療養基本情報

先進医療技術名 陽子線治療
よみがな ようしせんちりょう
概要 【適応症】
肝細胞がん(初発のものであって、肝切除術、肝移植術、エタノールの局所注入、マイクロ波凝固法又はラジオ波焼灼療法による治療が困難であり、かつChild―Pugh分類による点数が七点未満のものに限る。)
【概要】
本治療法は、加速された粒子線の一種である陽子線を患者の腫瘍性病変に照射して治療する。投与線量は、1回6.6GyE、1日1回、計10回、週5回、総線量66GyEとする。許容総治療期間は28日間とする。線量指示についてはClinical target volume(CTV)に対するD99指示とする(CTV の99%volumeをカバーする線量、98.5~99.4%までを許容)。門脈一次分枝、門脈本幹の少なくとも1つと主病変との距離が20mm未満の場合は、1日1回照射、計22回、週5回、総線量72.6GyE(RBE=1.1)。許容総治療期間は46日間とする。主要評価項目は全生存期間(3年全生存割合)である。
 肝切除および局所療法の適応とならない肝細胞癌のうち、初発・単発・前治療無で、Child-Pugh Aの肝機能を有している場合に、本邦において保険診療上選択可能な治療はTACE、ソラフェニブ、X線による放射線治療であるが、本邦のコンセンサスに基づく肝細胞癌治療アルゴリズム2010(日本肝臓学会編)の推奨治療はTACE 単独治療となっており、最近はさらに超選択的TACEが主流になっている。同病態は2000-2005年に1485例が超選択的TACE単独治療(TACE後2年間他治療なし)がなされ、その累積生存率は3年で73%、5年で52%と報告されている。これに対し、同病態の1989-2009年の133症例に対する陽子線治療の生存率は3年82.6%、5年63.2%である。いずれもretrospective研究であるが、これらより陽子線治療の優位性が期待できる。
 また、TACE後の有害反応として高率に疼痛、発熱、倦怠感、食欲低下、嘔気・嘔吐、肝機能低下などの塞栓後症候群と呼ばれる症状をきたすことが知られ、対症療法で軽快するが7-10日程度持続し、QOL低下や入院期間延長の原因となる。一方陽子線治療ではGrade3以上の急性期有害反応は報告されておらず、TACEの在院日数は本邦では7-10日程度が一般的だが陽子線治療は必ずしも入院を必要とせず、外来治療も可能である。
病名分類 悪性腫瘍(消化器など腹部)

この療養が受けられる医療機関

都道府県 医療機関名称 住所 電話番号
北海道 北海道大学病院 札幌市北区北14条西5丁目 011-716-1161
福島県 一般財団法人 脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター 郡山市八山田七丁目172番地 024-934-3888
茨城県 筑波大学附属病院 つくば市天久保2-1-1 029-853-3900
福井県 福井県立病院 陽子線がん治療センター 福井市四ツ井2丁目8-1 0776-57-2980
長野県 社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院 陽子線治療センター 松本市本庄2-5-1 0263-33-8640
静岡県 静岡県立静岡がんセンター 駿東郡長泉町下長窪1007番地 055-989-5222
愛知県 名古屋市立西部医療センター 名古屋市北区平手町1丁目1番地の1 052-991-8121
兵庫県 兵庫県立粒子線医療センター たつの市新宮町光都1丁目2番1号  0791-58-0100
岡山県 津山中央病院 津山市川崎1756 0868-21-8111
鹿児島県 一般社団法人メディポリス医学研究所 メディポリス国際陽子線治療センター 指宿市東方5188番地 0993-23-5188