私のMYパーパスは2021年に策定しました。
【MYパーパス】
保険という素晴らしい仕組みを「正しく」多くのお客様にお届けするとともに、人々の「健康・金融」知識を向上させる事で、社会に貢献したい。そのために社内・社外ともに関わる人に影響を与える人材になる
MYパーパスを策定することは、これまで経験してきたことを振り返り、自分にとって「何が大切なのか」を整理するとても良い機会となりました。また定期的に振り返ることで、自分の行動・考えがブレていないか、を確認・修正するとても良い機会になります。
策定するきっかけとなった、自分にとって大きな原体験は次の二つです。共に前職である保険代理店募集人時代の経験です。
① 祖母のがん罹患
他社で生命保険募集人登録をした直後に、当時73歳だった祖母にがん保険の話しをした時のことです。
「健康だから要らないよ」と言われ、しっかりとした提案をしていませんでした。私自身がまだ生命保険に良いイメージを持っておらず、無理に進めると祖母から嫌われる、と思っていたためです。
その翌年、祖母は大腸がんの診断を受けました。転移・再発を繰り返しながらなんとか今でも存命ですが、限られた年金の中で十分な治療が受けられているのか、今でもとても心配で、とても後悔しています。
なぜあの時、がんになった時にどれくらいお金がかかるのかと、備える必要性を伝えなかったのか、、、、
② がん保険のみ加入のお客様の死
その後がん保険はしっかりと販売することができるようになりました。しかし、死亡保障はコンサルティングする必要性・診査などの手間と手数料を比較し、医療保険やがん保険などの生存中の保険販売に特化していました。
そんな中で出会った30代後半の男性(妻・子2人)が他社の死亡保障に入っており、まずはがん保険+死亡保険50万円を加入いただきました。死亡保障には触れずそのままにしていましたが、なんとその半年後に「夫が亡くなった」と奥様から連絡をいただきました。
手続き書類をお持ちした私がお届けできる保険金は「50万円」。玄関先で書類を取り付けていましたが、奥の居間では他社の営業が2名、手続きをしているところでした。保険金は「4350万円」。その光景は今でも強烈に目に焼き付いています。
いざというときに遺族の皆さまのお役に立つことが全然できなかった。また、4350万円で本当に小学生と中学生を抱えて奥様は今後の生活は大丈夫なのか。その後引っ越しをしたといううわさを聞き、さらに悔しくなり、その後は「死亡保障の必要性」もしっかりと話すようにしています。
生命保険は人類の生み出した非常に素晴らしいシステムです。ただ、その届け方が適切ではないことが多く、今でも生命保険会社を見る世間の目は厳しいため、業界として変革が必要です。
当社は「健康サービス」という武器を手にしました。生命保険も健康サービスも、すべて「手段」です。お客様を幸せにするという「目的」のために働いている、ということさえ忘れなければ、これから外部環境が変わっていったとしても、当社は生き残っていくことができると思います。
また、生命保険会社の使命は「生き残ること」である(お客様にお約束した保険を必ず届ける)とも考えていますので、そのためにどうあるべきか、は常に考え続けていきたいとも考えています。