変額保険とNISA どっちがいいの?
変額保険とNISAを徹底比較!5つのポイントで解説
変額保険とNISAは、どちらも資産形成に役立つ手段ですが、その本質的な目的や特性は大きく異なります。ここでは、あなたの資産形成の目的に合わせて最適な選択ができるよう、両者の違いを以下の5つの重要な観点から徹底比較し、詳しく解説していきます。
【表:変額保険とNISAの徹底比較】
| 比較ポイント |
変額保険 |
NISA |
| 主な目的 |
保障(死亡・高度障害)と資産形成 |
資産形成(投資利益の非課税化) |
| コスト・手数料 |
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- ・口座開設
- ・維持費用なし、販売手数料ゼロが主流。信託報酬
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| 流動性・換金性 |
- ・低い(途中解約は元本割れリスク大、手続きに時間)
- ・保険契約者貸付(利息あり)
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| 税制優遇 |
- ・生命保険料控除の対象
- ・運用益(売却益・配当金)が非課税
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| リスクとリターン |
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- ・元本保証なし(運用成果は変動)
- ・運用成果は変動
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| 投資枠の再利用 |
-
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可能(売却すれば非課税枠が翌年復活) |
| 利用できる投資枠 |
-
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つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能 |
【比較1】目的:保障か資産形成か
変額保険とNISAの根本的な違いは、ご自身の「目的」にあります。ここを理解することが、適切な選択の第一歩です。
変額保険:
変額保険の主目的は、「保障を確保しながら資産形成を行う」こと。
万一の死亡や高度障害といった生命保険としての保障機能をベースに、保険料の一部を運用に回し、将来の資産が増加することを目指します。
つまり、「守り」の保障と「攻め」の資産形成を組み合わせた商品だといえます。
たとえば、家族に万一のことがあった際のお葬式費用や、子どもの教育資金の準備をしながらインフレに備えるために資産を増やしたいと考える方に適しています。

NISA:
NISAは、「純粋に資産形成を行う」ための制度です。投資によって得た利益を非課税にすることで、効率よく資産を増やすことを目的としています。医療保障や死亡保障といった生命保険の機能は一切ありません。そのため、NISAで資産の資産が増えても、万一の際に遺された家族の生活費やカバーすることはできない可能性が高く、別途、保障を用意する必要があります。
【比較2】費用・手数料:運用効率を左右する要素
資産運用では、費用の違いが長期的なリターンに大きく影響します。変額保険とNISAでは、かかる費用や手数料の性質が異なります。
変額保険:
変額保険では、
- ・保険契約を維持するための「保険関係費用」
- ・資産運用を行うための「運用関係費用」
などが保険料から差し引かれます。
これらは、保障機能や運用サービスの対価として必要な費用ですが、NISA口座で投資信託を運用する場合と比べて、合計の費用は高くなる傾向があります。
NISA:
NISA口座の開設や維持に費用はかかりません。運用期間中は、投資信託の信託報酬が発生しますが、全体として費用が抑えられています。変額保険と比較すると運用効率の面では有利だといえます。
【比較3】流動性・換金性:いざという時の使いやすさ
急にお金が必要となったとき、どれだけスムーズに現金化できるかも重要な比較ポイントです。
変額保険:
変額保険は長期的な運用を前提とした商品であり、流動性は高くありません。途中で解約する場合、特に契約初期は解約控除の影響で元本割れするリスクが非常に高くなります。解約返戻金には最低保証がないため、市場の変動で運用資産は増えたり減ったりします。
なお、一時的な資金ニーズに対しては、「保険契約者貸付制度」を利用できますが、借入れには利息がかかることや、貸付期間中の保険金や解約返戻金から借入元本と利息分が減額されるといった注意点があります。
NISA:
NISAは、株式や投資信託など流動性が高い商品を対象としています。売却後は、通常数日〜1週間程度で現金化できるため、急な資金ニーズにも比較的対応しやすいのが特徴です。もちろん、売却時の価格が購入時よりも下っていれば、損失が発生します。
【比較4】税制優遇:非課税メリットの活用方法
変額保険とNISAでは、税制優遇の仕組みが大きく異なります。それぞれのメリットを理解し、自身の税負担軽減にどう活用できるかを把握しましょう。
●変額保険:
生命保険料控除:
支払った保険料は、一定の条件を満たせば「生命保険料控除」の対象となります。所得税で最大4万円、住民税で最大2.8万円が課税所得から控除され、毎年の税負担を軽減する効果があります。
死亡保険金の非課税枠:
死亡時に相続人である遺族に支払われる死亡保険金は、(契約形態によっても異なりますが)相続税法上の非課税枠(500万円 × 法定相続人の数)が適用されます。
この非課税枠を適用することで、相続税の負担を抑えながら、家族に財産を遺すことができます。
●NISA
投資利益が非課税:
NISAの最大の特徴は、一定範囲において株式の配当金や投資信託の分配金、売却益など投資で得た利益が非課税になる点です。通常は、約20%の税金がかかりますが、NISAでは税金がかからないため、利益をそのまま再投資に回すことができます。その結果、複利効果を活かして、効率よく資産を増やすことが可能です。
【比較5】リスクとリターン:元本保証の有無と運用成果
投資には必ずリスクが伴い、そのリスクの大きさと期待されるリターンは密接に関連しています。元本割れのリスクがある以上、元本保証の有無は、両者のリスクの考え方において重要な違いとなります。
●変額保険:
死亡保障に最低保証がある(原則):
変額保険は保険商品であるため、最も重要な機能である死亡保障については、運用成績が悪化しても契約時に定めた「最低保証額」が支払われます。そのため、、万一の際に遺族が受け取る保険金がゼロになる心配はありません。
満期保険金・解約返戻金に元本保証なし:
一方で、満期保険金や解約返戻金には元本保証がなく、運用実績によって変動します。市場の環境によっては払い込んだ保険料を下回る可能性があります。
●NISA
元本保証なし:
NISAで投資する株式や投資信託には、元本保証がありません。市場の変動によって価格が下落すれば、投資元本を割り込むリスクがあります。そのため、ご自身のリスク許容度を理解したうえで商品を選ぶことが重要です。
運用成果は選択した金融商品と市場動向による:
運用成果は、選ぶ金融商品や市場の動向によって大きく左右されます。リスクを抑えながら安定した運用を目指すには、複数の資産・地域・商品に分けて投資する「分散投資」が基本となります。
変額保険とNISA、あなたに最適な組み合わせは?
ここまでの違いは理解できたものの
「結局、自分にはどちらが向いているの?」「どう組み合わせるのが効率的なの?」と、迷う方も多いのではないでしょうか。そんな方は、ぜひ無料のライフコンサルティングをご活用ください。 無料ライフコンサルティングが現在の家計状況や将来の目標を丁寧にヒアリングし、保障と資産形成のバランスを考えた最適なプランをご提案します。
変額保険とNISAは「どちらが正解」というものではありません。
保障が必要な時期と、資産を増やしたい目的を整理したうえで、それぞれの強みを上手に活用することが、長期的な安心につながります。