がん保険の見直しは「ライフステージの変化」と「医療の進化」がカギ
なぜ、がん保険の見直しが必要なのでしょうか。そのタイミングと主な理由を解説します。
がん保険を見直す大きなきっかけとして、家族や友人ががんに罹ったことや、契約更新による保険料の上昇などが挙げられます。
しかし、がんの治療方法は日々進歩しているため、保険会社から「ご契約内容のお知らせ」が届くタイミングで加入中の保険の契約内容を確認することをおすすめします。最新のがん治療の傾向を調べて、自分の保険でがん治療に専念できる十分な保障を備えているかを検討することが重要です。
また、保険の見直しは健康状態がよいうちに検討することが大切です。健康状態に問題があると保険に加入できない可能性が高くなってしまいます。
がん保険の見直しが必要な主な理由は以下の2つです。
- ①ライフステージの変化に対応する保障額の調整
がんに罹患した場合の収入減に備えるなど、必要保障額は家族構成や年齢によって異なります。
- ②医療の進歩と保障内容のギャップ解消
現在の医療では放射線や抗がん剤などの薬物療法を通院で行うことが長期化しており、古いタイプの入院が中心の保障では通院治療に対応しきれないケースがあります。
20代・30代・40代・50代~ ライフステージ別:がん保険見直しの重要ポイント
がん保険の見直しは、年齢やライフステージによって着目すべき点が異なります。
- ■20代
- がんと診断された場合、社会人として働き始めの時期であり、一般に貯蓄額が少ないため、経済的な影響は特に大きくなりがちです。傷病手当金などの公的な支援があるとはいえ、治療費だけではなく働けないことによる収入減にも備えることが大切です。掛け捨てや定期型などを活用し、診断給付金や就業不能保障を手厚く検討するのが効果的です。
- ■30代~40代
- 20代に引き続き、働けなくなるリスクへの備えが重要です。特に、配偶者や子どもがいる場合は、自分だけの生活費ではなく、教育費や住宅ローンなどの出費も考えて必要な保障額を検討しましょう。診断給付金の追加加入、通院治療を含めた保障、そして就業不能時の保障も重量になります。
- ■50代以降
- がんは加齢に伴い発症リスクが高まる病気です。この年代では、貯蓄を老後資金として守るためにも、治療費で資産が減る事態は避けたいものです。長期の通院治療、自由診療、先進医療といった高額な治療もカバーできる保障を選ぶことが重要です。特に、複数回受け取れる診断給付金や、先進医療特約の有無は必ず確認しましょう。
古いタイプのがん保険では保険金が出ない?医療の進化と保障のギャップ
がん治療は入院期間が短くなり通院での治療が一般的になりました。※ 抗がん剤や放射線、免疫療法なども、多くが通院で行われます。
しかし、こうした医療の変化に対して、以前に販売されたがん保険は、現在行われている治療の実態と大きなズレが生じている可能性があります。
たとえば
- ・入院給付金が保障の中心:通院治療がカバーされない。
- ・診断給付金が1回のみ:再発・転移時に対応できない。
- ・通院保障は入院前後のみ対象:長期にわたる通院治療に対応できない。
つまり、「入院しないと給付金が出ない」「診断給付金が一度きり」といったケースがこれに当たります。治療が長引くことによる治療費の負担や収入減、再発時の精神的、経済的負担に十分対応できないというリスクが考えられます。
このようなギャップを解消するためには、通院治療を対象とした保障、複数回受け取れる診断給付金、そして先進医療特約などを備えたがん保険への見直しを検討することが不可欠だといえるでしょう。