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【徹底比較】死亡保険「終身型」と「定期型」|種類・保険料・解約返戻金まで完全ガイド

生活には予期せぬ変化がつきものです。もし家計を支える方に万一のことが起きれば、残された家族の暮らしは大きく揺らぎます。そのときに支えとなるのが死亡保険です。特に、子育て世代の方々にとっては、ご自身の万一が家族の未来に与える影響は計り知れません。
死亡保険には「終身型」と「定期型」があり、それぞれ異なる仕組みと役割を持ちます。
どちらを選ぶかは、家庭の状況や将来設計によって変わってくるものです。

この記事では、死亡保険の基本を解説しつつ、終身型と定期型の違いを徹底比較。それぞれのメリット・デメリット、あなたに最適な選び方のポイントまで詳しくご紹介します。"

死亡保険の基本と必要性

死亡保険とは?家族の暮らしを守る備え

死亡保険は、保障の対象となる被保険者が亡くなった際に、ご遺族へ保険金が支払われる仕組みを持つ保険です 。この保険金は、残されたご家族の生活費や教育費、住宅ローンの返済など、様々な支出に充てられ、ご遺族の生活基盤を維持する重要な役割を果たします。
特に、一家の収入を支える方がいる家庭では、万一の際に生活を維持するための欠かせない備えの一つといえます。

公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」では、遺族が不安に感じる点として「公的保障だけでは生活費が不足すること」や「教育費・住宅ローン・葬儀費用の負担」が上位に挙げられています。※
こうしたデータからも、民間の死亡保険が万一の際の暮らしの安心に大きく寄与していることがわかります。

死亡保険が必要とされる主なケース

死亡保険は、特定のライフステージや状況においてその重要性が高まります。

・子育て世帯(特に末子が独立するまで)
生活費、教育費、住宅ローンなど、支出がピークを迎える時期です。一家の収入源を失うと、家計は深刻な打撃を受けます。
・住宅ローンを組んでいる世帯
団体信用生命保険(団信)に加入していれば、住宅ローン残債はなくなりますが、それ以外の生活費や教育費は別途準備が必要です。
・収入を一人に依存している世帯
もしもの際、残された家族の収入が途絶え、生活が立ち行かなくなるリスクが高いです。
・自営業者
会社員と比べて社会保障制度(特に遺族年金)の支えが限定的であるため、予期せぬ事態に備えた手厚い備えを準備が必要です。
・専業主婦(主夫)の保障
一見、収入がないため不要と思われがちですが、もし亡くなった場合、家事代行費や保育費など新たな支出が発生し、残された家族の経済的負担が大きくなります。

生命保険文化センターの調査でも、多くの世帯が生活保障への不安を抱えてることが示されており、死亡保険が現代社会において現実的かつ必要性の高い備えであることが浮き彫りになっています。

死亡保険「終身型」と「定期型」の特徴を徹底比較

死亡保険は「終身型」と「定期型」に分けられます。どちらも死亡時に保険金が支払われる点は共通していますが、保障される期間・保険料の水準・解約返戻金の有無といった点に大きな違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく見て行きましょう。

項目 終身型 定期型
保険期間 解約しない限り一生涯 一定期間に限定(例:10年、20年、〇歳まで)。
期間満了後も継続するのであれば更新が必要。
保険料
  • 同じ保障額で比較した場合、終身型のほうが高い。
  • 契約後、保険料は変わらない。
  • 同じ保障額で比較した場合、定期型のほうが低い。
  • 一般的に更新のタイミングで保険料が上がる。
解約返戻金

あり

なし

終身型のメリット・デメリット

【メリット】
  • 保険料は変わらず、一生涯の保障が続く
    一度加入すれば、契約内容を変更しない限り、年齢や健康状態が変化しても保障は一生涯続きます。加入後に保険料が上がることもありません。
  • 解約返戻金による貯蓄性く
    解約返戻金が設けられている商品では、万が一のリスクに備えながら、積立のように資産形成効果も期待できます。主な利用目的としては、老後資金の準備、住宅ローンの繰り上げ返済、相続対策などが挙げられます。
【デメリット】
  • 保険料が定期型よりも高い
    一生涯の保障と貯蓄性があるため、同じ保障額であれば定期型よりも月々の保険料が高くなります。
  • 早期解約すると解約返戻金が払込保険料を大きく下回る可能性がある
    保険料の払い込み期間が短い間に解約すると、解約返戻金が払い込んだ保険料の総額を大きく下回ることがあります。

定期型のメリット・デメリット

【メリット】
  • 保険料が終身型よりも安い
    保障期間が限定されており、掛け捨てのため、同じ保障額であれば終身型よりも保険料が大幅に低く抑えられます。
  • 必要な時期に大きな保障を確保できる
    家計への負担を軽減しつつ、教育費や住宅ローンなど支出が集中する時期に効率的に大きな保障を確保できます。ライフステージに合わせて柔軟に活用できる点が特徴です。
【デメリット】
  • 保障が一生涯ではない
    契約時に定めた保険期間を過ぎると保障が終了します。保障を継続するためには更新が必要です。
  • 更新ごとに保険料が上がり、解約返戻金がない
    多くの場合は自動更新となっており、契約継続中止の申し出がなければ健康状態に関わらず更新することができます。ただし、一般的に更新時には保険料が上がります。また、定期型は掛け捨て型であり、途中で解約しても基本的に解約返戻金は受け取れません。

死亡保険の選び方:あなたに最適なプランを見つけるには

終身型と定期型のどちらを選ぶか、あるいはどのように組み合わせるかは、ご自身のライフステージや家族構成、経済状況によって変わります。ここでは、最適な死亡保険を選ぶための具体的なポイントを解説します。

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ライフステージ別の選び方:どんな時にどちらが向いている?

・20代~40代(子育て・住宅ローン返済期)
⇒定期型がおすすめ
この時期は、お子様の教育費や住宅ローンなど、必要保障額が最も高くなります。家計に占める保険料の割合を抑えつつ、大きな保障を確保できる定期型が適しています。将来を見越して、少額の終身保険と併用するのも良いでしょう。
・50代以降(子どもの独立・老後資金準備期)
⇒終身型がおすすめ
お子様が独立し、住宅ローンも完済に近づくと、高額な死亡保障の必要性は減少します。この時期からは、一生涯続く終身型の保障で、ご自身の葬儀費用や配偶者の生活費、相続対策に備えるのが賢明です。定期型を更新し続けると、保険料が高額になる傾向があります。
また、終身型の解約返戻金を貯蓄目的で活用する場合、開始時期を早めることで、月々少額の積立でも将来大きな資産形成につながることが期待できます。

終身型と定期型の併用も有効な選択肢

終身型と定期型を組み合わせることで、効率的かつ柔軟な保障設計を実現しています。
子育て期や住宅ローン返済中は、定期型で大きな保障を確保しつつ、同時に終身型で将来の資産形成に向けて備えておくことができます。
併用する場合は、目的を掛け捨てと貯蓄とで仕分けをして、家計に無理のない範囲で保険料を設定することが重要です。定期型部分は子どもの成長とともに段階的に減額していく設計をすることで、不要な保険料を削減することができます。

死亡保険(終身型・定期型)に関するよくある質問(Q&A)

Q1:終身型はいつ加入すべき?加入年齢は関係ある?
A1.終身型は早く加入するほど月々の保険料が安くなる傾向があります。一般的には、結婚や出産など家族ができたタイミングで検討を始めるのが良いでしょう。若いうちに加入すれば、保険料負担を抑えつつ早くから貯蓄性を築くことができます。
Q2: 定期型は何歳まで加入できる?更新すべき?
A2: 定期型の加入可能年齢は保険会社によって異なりますが、一般的には60歳~80歳程度までです。更新は可能ですが、年齢が上がるごとに保険料が上昇するため、高齢での更新は慎重に検討が必要です。必要保障額が減少している場合は、終身保険への切り替えや保障額の減額を検討するのが賢明です。
Q3: 死亡保険に医療特約は必要ですか?
A3: すでに医療保険に加入している場合は保障が重複する可能性があります。保障内容をよく確認し、重複がある場合は医療保険と死亡保険を別々に契約する方が、保険料を抑えつつ、必要な保障を確保できるケースもあります。

まとめ:終身型と定期型の特徴を活かして賢い選択を

死亡保険は、残された家族の暮らしを支える重要な金融商品です。
一生涯の安心を提供する終身型は、保険料が変わらず貯蓄性も兼ね備え、老後や相続対策に有効です。一方、定期型は、必要な時期に少ない保険料で大きな保障を確保できるため、子育て世代や住宅ローン返済中の方に適しています。

保険選びで迷うのは当然のことです。重要なのは、現在の家族の状況を整理し、さらに自身の今後のライフプラン(結婚・出産・住宅購入・子どもの独立)をしっかり計画し、具体的にどのような保障が必要なのかを明確にすることです。
その上で、終身型・定期型それぞれのメリット・デメリットを踏まえて選択していくことが、これからの暮らしに安心を与えつつ、万が一の場面でも家族を守る力となるでしょう。

家族構成やライフプランに合わせた最適なプランをご提案し、納得のいく保険選びをサポートします。
橋浦 康範(はしうら やすのり)
監修 橋浦 康範(はしうら やすのり)

経歴:2012年入社。FP(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)保有、2025年度MDRT成績資格会員。保険提案に加え、投資・資産運用・住宅購入前の資金相談まで幅広く支援。東北エリアのハウスメーカーと提携し、ライフプラン業務を担当。上場企業向けのマネーセミナーにも登壇し、専門知識を活かした情報提供を行っています。

「保険以上の価値の提供」をモットーに活動中。

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