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保障と資産形成を両立!変額保険のチェックポイント

死亡保障を確保しながら資産形成も同時に行える変額保険は、将来に向けた備えとして人気が高まっています。一方で、運用成果により受取額が変動する特性をもつため、メリットだけを見て加入すると思わぬリスクを抱える可能性もあります。本記事では、変額保険の検討にあたり注意すべきポイントに焦点を当て、加入前に理解しておきたいリスクやコスト、外貨建て商品特有の注意点、税金面のポイントまで整理して解説します。

運用リスクに注意

変額保険の最大の特徴は、払い込んだ保険料の一部が、ご自身の選んだ特別勘定(ファンド)で運用され、その運用成果が将来の受取額に反映される点です。メリットがある一方、運用状況次第では受取額が減少する可能性もあるため、まずはリスクを正しく理解しておくことが欠かせません。

運用成績による元本割れリスク

変額保険は、定額型の保険と異なり元本保証のない商品です。株価や債券価格の下落、為替変動などの影響を受けるため、解約返戻金や満期保険金が、積み立てた保険料の総額を下回る場合もあります。ただし、死亡保険金や高度障害保険金については、SOMPOひまわり生命の変額保険のように一定期間、最低支払額の保証が設定されているのが一般的で、その場合、保障がゼロになることはありません。この保証の内容については、商品によって異なるため、契約時の確認が必要です。運用リスクと保障部分のバランスを理解して加入することが大切です。

解約タイミングによる損失リスク

変額保険は長期運用を前提とした商品です。短期間で解約すると、運用が十分に育たないうちに相場の下落局面にぶつかるリスクがあり、さらに「解約控除(早い段階で解約したときに差し引かれる手数料)」などのコストも発生します。結果として解約返戻金が大きく減るケースもあります。途中解約は慎重に判断し、余裕資金で長期的に運用する姿勢が重要です。加入前に保険料を継続して支払えるかどうかを見極め、目的と資金計画を明確にしておきましょう。

特別勘定により異なるリスクに注意

変額保険は、さまざまな投資方針をもつ特別勘定(ファンド)の中から、自分に合ったものを選べる点が魅力ですが、その選択次第で将来の成果も大きく変わります。メリットである一方、リスクも伴うことを理解しておきましょう。

特別勘定の選び方で成果が変わる

特別勘定には、株式重視型、債券重視型、バランス型など、複数のタイプがあり、それぞれにリスクやリターンのあり方が異なります。例えば、株式比率の高いファンドは値上がり益を狙える一方で、価格変動リスクも高まります。自分の資産状況やリスク許容度、将来設計をよく考えたうえで、自分に合った選択をすることが重要です。

特別勘定のリスクとリターン例(SOMPOひまわり生命の変額保険の場合)の図

特別勘定により為替リスクにも注意

変額保険で選択できる特別勘定の中には、外国株式や外国債券など海外資産に投資するタイプもあります。こうした特別勘定を選択した場合は、資産価値の変動だけでなく為替相場の影響も受けます。例えば円高が進んだときは、海外資産の価格が上昇していても円換算した評価額は目減りすることがあります。逆に円安が進めば、円換算額は増えることもあります。
このように、海外資産で運用する特別勘定を選択した場合は、為替変動リスクも考慮する必要があります。

リスク対策として定期的な運用状況のチェックを

特別勘定は市場環境に応じて日々価値が変動します。運用を放置してしまうと、当初決めた資産配分が崩れ、リスクが偏ることもあります。そのため、契約後も定期的に運用実績を確認し、必要に応じて運用先を変更することが大切です。SOMPOひまわり生命の変額保険の場合、年24回(2023年5月以降のご契約の場合)まで変更(スイッチング)が可能です。また変更についてカスタマーセンターや担当者にて随時ご相談を承っています。スイッチングのお手続きはカスタマーセンター、または弊社アプリのMYひまわりで可能ですので、金利、株価、為替などの環境変化に応じて相談しながら再配分を検討するとよいでしょう。

コスト構造に注意

変額保険は、保障機能と運用機能を同時にカバーしている性質上、保険料にさまざまな費用が含まれています。これらの費用は運用成果にも影響するため、仕組みを理解しておくことが大切です。

変額保険にかかる代表的な費用

保険料に含まれる費用として代表的なのは「保険関係費用(保障のための費用)」と「運用関係費用(ファンド運用のための手数料)」です。加えて、契約初期の解約には「解約控除」が発生する場合があります。契約からの日が浅いほどこの解約控除率は高く設定されており、短期間での解約は大きな損失につながる可能性があります。 費用の詳細については、SOMPOひまわり生命の商品のケースで説明しているこちらのページも参考になります。

手数料が長期リターンに与える影響を理解する

変額保険は長期的な運用で効果が発揮されやすい商品です。しかし、長期に渡り、積み重なる手数料が運用益を目減りさせてしまうことも事実です。保険関係費用がかかるため、純粋な投資信託などに比べるとコストは高くなります。保険機能が不要で資産形成だけを目的とするなら、他の金融商品と比較検討し、費用対効果を冷静に判断することが大切です。

税金・制度面の扱いに注意

変額保険は、受取人や受取方法により課税の種類が変わります。制度面の理解が不足していると、想定外の税負担が発生する可能性があります。

税制優遇だけで判断しない

変額保険は保険料を払う時や、解約返戻金の受取時など様々な控除が受けられますが、所得として課税される場合があることに注意が必要です。「解約返戻金」や「満期保険金」の利益は「一時所得*1 」、「年金」は「雑所得*2」として課税される場合があります。これらを踏まえたうえで判断することが重要です。

保険金・返戻金ごとの課税内容

2つの典型的なケースでの課税について説明します。

契約者と受取人が同じで「解約返戻金」や「満期保険金」を一括で受け取る場合・・・一時所得税対象

例えば、受取額500万円、払込保険料400万円なら「500万円−400万円−50万円)×1/2 = 25万円」が課税対象です。

契約者と受取人異なる「死亡保険金」の場合・・・相続税対象

非課税枠(500万円 × 法定相続人の数)が適用され、それを超える部分は課税対象となります。事前に十分把握しておきましょう。

加入前に確認したい2つのポイント

変額保険に入った後で後悔しないために、つぎの2つのポイントを理解しておきましょう。

目的により向き・不向きがあることを理解する

運用は使用時期が決まっていて、元本割れを避けたい資金準備には最適とはいえません。変額保険は物価や金利変動対応、また長期でじっくり運用しながら保障も確保したいという場合に適した選択肢となります。目的を明確にした上で検討することが大切です。
目的に合わない場合は、生命保険の選び方についてまとめたページを参考に、ほかの生命保険について検討してみるとよいでしょう。

専門家の意見を活用する

変額保険は、契約後も管理が必要となる保険です。特別勘定の選択や変更など、契約者自身が判断する場面が多いため、不安を感じるときは生命保険会社の担当者やファイナンシャルプランナーに相談するのが有効です。自分の資産状況や将来設計を踏まえたアドバイスを受けることで、より納得した選択が可能になります。
SOMPOひまわり生命では、保険に加入するしないに関わらず専門家のアドバイスが受けられる相談窓口を設けています。こうしたサービスを活用するのも1つの方法です。

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まとめ

変額保険は、保障と資産形成を同時に実現できる魅力的な商品ですが、運用リスク・手数料・税金・外貨リスクなど、理解しておくべき点も多い保険です。特に、元本保証がないことや、解約のタイミングによって結果が大きく変わる点は、加入前に必ず押さえるべきポイントです。
大切なのは、自分の目的に合っているかを冷静に見極めることです。必要保障額、資産形成したい期間、許容度、家計の状況などを踏まえ、他の資産形成手段とも比較しながら検討することで、後悔しない変額保険選びが可能になります。
仕組みが複雑だからこそ、気になる点は早めに専門家へ相談し「理解したうえで選ぶ」ことが最大のリスク対策といえるでしょう。

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岸 高義(きし たかよし)
監修 岸 高義(きし たかよし)

経歴:学習塾を経て2009年1月より現職。延べ6500組を超える家計相談の経験から、保険以外(住宅やNISAなど)を勘案しながら個人・法人の保険活用効率を上げることでキャッシュフローを改善することを得意とする。各企業でのセミナーや講演を通じた新たな気付きやアイディアの提供も行っている。

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